和光市駅のしおり

食べて、ほぐして、また食べる

改札を出て五分圏内に、藁焼きも、ナポリピッツァも、赤い庇の町中華も揃う。
急ぐ理由がないので、案内はカメとコアラに任せてある。

和光市駅は、東武東上線と東京メトロ有楽町線・副都心線が交わる乗り換え駅で、南口の目の前に駅ビル「エキア プレミエ和光」が建っている。上層階はホテルなので、食事は一階から三階までに集中している。

駅前だけで完結もできるが、川越街道(国道254号)の方へ数分歩くと町中華や焼肉屋が出てくる。そしてこの街の強みは、歩いて行ける距離に温浴施設が二つあること。食べたあとの行き先が決まっている街は、それだけで気が楽になる。

迷わないための前提

南口
駅ビル直結。飲食の大半はこちら側で、ロータリー周辺のビルに居酒屋が積み重なっている。
北口
理化学研究所や市役所の方面。飲食は少なめで、静か。
駅ナカ
改札を出てすぐの区画に、コーヒー、寿司の持ち帰り、惣菜。乗り換えついでの補給向き。
254号沿い
徒歩十分ほどで「おふろの王様」。もう一軒の「極楽湯」は駅から送迎バス。食事処もリラクゼーションも館内で完結する。

駅を中心に見る

南口を出て右手が駅ビル、正面のロータリー奥から川越街道へ抜ける。飲食はこの画面のほぼ右下四半分に集まっている。地図を大きく開く

和のもの

藁で焼く店が二軒あるのがこの駅の特徴。煙と炭の匂いで選べる。

大衆酒場 泥亀 和光市店

徒歩1分 藁焼き・もつ煮・天ぷら

店名の由来になっている「泥亀焼酎」を置いている、南口すぐの大衆酒場。名物は藁焼きともつ煮、もつ鍋、天ぷらと、あたたかい方向に振り切った品揃え。カウンターがあるので一人でも収まりがいい。

向いている日仕事帰りに一杯だけのつもりで寄って、結局二時間いる日。

藁家88 和光市店

徒歩1分 藁焼き・四国の地酒

藁焼きと四国の酒を合わせる店。鰹のたたきが看板で、宴会用の個室もある。泥亀と迷ったら、日本酒を飲みたい日はこちら。

向いている日人数が読めない飲み会を押し付けられた日。

浩治朗

徒歩2分 串焼き

看板は「賞味期限180秒」を謳う鶏レバーのねぎ塩串。出てきた瞬間から時間の勝負になるので、喋りながら食べる相手を選ぶ。落ち着いた大人向けの串焼き専門店で、デート使いもできる雰囲気。

向いている日レバーが好きな人と二人で行ける日。

千の庭 和光市南口店

徒歩1分 創作和食・全席個室

和を基調にした全席個室の創作和食。鮮魚とブランド地鶏を軸にしたコースがあり、二名から個室に通してもらえる。込み入った話がある日に強い。

向いている日隣の席に聞かれたくない話がある日。

源ちゃん エキアプレミエ和光店

改札すぐ 海鮮・居酒屋

改札を出てそのまま入れる駅ビルの海鮮系。ちょい飲みセットが軽く、昼から使える。子ども向けのメニューもあるので家族連れでも困らない。

向いている日電車の時間まで四十分だけある日。

新宿さぼてん エキアプレミエ和光店

駅ビルB1 とんかつ・惣菜

地下一階の惣菜。夜遅めまで開いているので、作る気力が尽きた帰り道の保険として覚えておくと効く。

向いている日台所に立ちたくない日。

そのほか 駅から少し離れた住宅街には昔ながらの蕎麦屋が点在していて、地元の評価は静かに高い。ラーメンなら、駅南口から数分の「麺屋 てつ蔵」があっさり醤油系。二郎系の濃いのが食べたい日には「豚レンジャー」という選択肢もある。

洋のもの

洋食は駅ビル三階に集まっている。雨の日でも濡れずに辿り着ける。

ミアボッカ エキアプレミエ和光店

駅ビル3F イタリアン・ピッツァ ランチは千円前後から

北海道小麦を使った生地で焼く釜焼きナポリピッツァと、茹でたてのパスタ。北海道の素材をイタリアンに落とし込む店で、値段の割に生地がきちんとしている。明るい店内で回転も速く、子連れでも気を遣わずに済む。

向いている日とりあえず外れたくない昼。

駅ビル バルーチョ エキアプレミエ和光店

駅ビル3F イタリアンバル・ワイン

同じ三階の、ワインを気軽に開けられる方のイタリアン。ミアボッカが食事寄りなら、こちらは酒寄り。夜に軽くつまみたいときの隣の選択肢として置いておくといい。

向いている日ピザで飲みたい日。

王様の食卓

254号沿い 和洋ダイニング

温浴施設「おふろの王様 和光店」の一階にある北欧風ダイニング。定食から居酒屋的なつまみ、デザートまで品数が多く、季節替わりのメニューも回っている。風呂に入らずレストランだけの利用もできるのが強みで、実質この一帯で最も守備範囲の広い食事処になっている。

向いている日家族全員の食べたいものがバラバラな日。

喫茶ミッシェル

駅近 喫茶・ランチ定食

隠れ家寄りの喫茶店。昼は定食が出る、いわゆる街の喫茶の形をきちんと残した店で、カウンターが常連で埋まっていることも多い。

向いている日チェーン店の椅子に疲れた日。

中華のもの

駅ビルの本格系と、街の赤い庇。どちらも徒歩圏にあるのが贅沢。

中華一番

徒歩5分 町中華

南口から川越街道の方へ進んだ右手、赤い庇と赤い暖簾が目印。縦に細長い店内に中華鍋の音が響く、そういう店。炒飯はしっとり系で、レバニラの肝が厚めに切られている。派手さはないが、毎日でも食べられる方の味付け。

向いている日選択肢を増やしたくない昼。

紅虎餃子房 エキア プレミエ和光

駅ビル3F 中華・点心 千円台から

駅ビル三階の中華。鉄鍋棒餃子と点心が軸で、季節の炒め物が入れ替わる。駅直結でこの水準が担保されているのは、乗り換え駅の恩恵としか言いようがない。夜は席が埋まりやすい。

向いている日人と待ち合わせて、雨が降っている日。

高揚

徒歩圏 中華食堂

翡翠色の「ヒスイ麺」で知られる一軒。店先に貼られた値段を見てから入るタイプの店で、夏場は冷やしが目当てになる。

向いている日暑くて、麺以外を受け付けない日。

餃子の王将 和光イトーヨーカドー店

商業施設内 中華チェーン

買い物の動線上にあるので混みやすい。セットものの満足度が高く、人数が増えても崩れない。並んでいたら日を改めるのが正解。

向いている日買い物のついでに腹を満たしたい日。

近隣まで足を伸ばすなら 一駅隣の朝霞方面には町中華が濃く、食べ飲み放題をやっている本格中華もある。和光市駅から歩けない距離ではないが、帰りの足を考えるなら電車が無難。

好きなだけ食べる

ホテルビュッフェ型は駅前にほぼない。代わりに焼肉と鉄板が強い。

元氣七輪焼肉 牛繁 和光店

徒歩3分 焼肉食べ放題 食べ放題 3,289円(税込)〜

本町九丁目、大野ビル一階。七輪で焼くスタイルで、食べ放題は肉だけでなく一品料理やご飯もの、味変の薬味まで含まれる。制限時間は百分と長めなので、焼く速度が遅い人がいても崩壊しない。醤油・塩・味噌の自家製ダレが三種。小学生は半額、未就学児は無料。

向いている日人数と食欲が読めない日。

道とん堀 和光店

徒歩7分 お好み焼き・もんじゃ食べ放題 食べ放題 1,800円台〜

丸山台。お好み焼き、もんじゃ、焼きそば、広島焼きが対象のシンプルなコースと、サラダや焼きおにぎり、海老やカルビまで含む上のコースがある。自分で焼くので、鉄板を囲む時間そのものが目的になる。無料駐車場が十二台。

向いている日子どもがいて、待ち時間を遊びに変えたい日。

注意食べ放題は制限時間とラストオーダーの時刻が別に設定されている。オーダー側の締め切りが先に来るので、開始直後に多めに頼んでおくのが定石。

安楽亭 和光白子店

白子方面 焼肉食べ放題

駅からは離れるので車向き。炭火の評判がよく、単品も定食も揃っている。座敷があるため、宴会仕様で騒ぎたいときはこちら。

向いている日運転係を確保できた日。

王様の食卓(再掲)

254号沿い 単品注文・品数が多い

ビュッフェではないが、定食、つまみ、麺、デザート、女性向けの健康メニューまで一つの卓で頼めるため、体感としては近いものがある。風呂上がりに頼むと歯止めが利かなくなるのが唯一の欠点。

向いている日取り分けたいが、取りに行きたくはない日。

正直なところ いわゆる「ホテルの朝食のようなビュッフェ台」は和光市駅周辺にはほとんどない。その形式が目的なら、成増・朝霞方面や川越方面まで出たほうが選択肢が増える。駅周辺で「好きなだけ食べる」を成立させるなら、上の四軒が現実的な答えになる。

ほぐす

食べたあとの行き先。台湾式から、風呂つきまで。

健楽園 和光店

和光市内 台湾式リラクゼーション 60分 4,300円(税込)

本場の台湾式。看板は足裏三十分と身体三十分を組み合わせた六十分のコースで、足から首肩まで通しで見てもらえる。強もみ寄りの施術なので、押されている実感がほしい人に向く。アロマを選べる全身リンパは七十分で5,980円、百二十分で9,980円。

向いている日ふくらはぎが自分のものでないように重い日。

おふろの王様 和光店 リラクゼーション

254号沿い ボディ・フット・タイ式・アカスリ

複合施設「わぴあ」内の温浴施設。全身ほぐし、フットケア、タイ式から選べて、垢すりも別枠である。先に高濃度炭酸泉とサウナで温めてから施術に入れるので、ほぐれ方が違う。二階には「かまくらうんじ」という北欧風のリラックススペースがあり、館内着で沈み込める。施術には持病による制限があるため、該当する場合は受付で申告を。

向いている日午後を丸ごと捨てる覚悟がある日。

極楽湯 和光店

駅から無料送迎バス 黒湯温泉・リラクゼーション

地下千メートルから汲み上げる黒湯が売りで、内湯には黒湯に炭酸を加えた湯船もある。サウナは男性用が三つ、女性用が二つ。館内にリラクゼーションとカットサロンが入っていて、食事処では十割そばが打たれている。風呂・ほぐし・蕎麦を一箇所で終わらせたい日の本命。笹目通り沿いで駅からは歩くと遠いが、和光市駅から無料送迎バスが出ている。

向いている日移動を一回で済ませたい日。

匠整骨院

和光市内 整体・整骨

筋肉と骨格、関節のつながりを踏まえて組み立てる方針の整骨院。強く鳴らす施術は行わない。肩や腰の不調が繰り返すタイプの人が、リラクゼーションとは別の選択肢として持っておくと役に立つ。

向いている日もみほぐしでは戻ってしまう日。

駅前サロンの探し方 和光市駅の徒歩一〜四分圏には、個人経営のリラクゼーションサロンと整体院がかなりの密度で入っている。古民家風の個室サロン、深夜一時まで営業してオイルと台湾式足裏を併用する店、女性専用でキッズスペースを備えた整体院など、性格がはっきり分かれているのが特徴。
ほとんどがビルの二階以上か住宅街の中にあって看板が小さいため、飛び込みより予約サイトで当日枠を押さえてから向かうほうが速い。初回限定価格を出している店が多く、四千円台から試せることも珍しくない。

サンアゼリアへ歩く

和光市民文化センター サンアゼリアまで、南口から約870メートル。徒歩13分。

道のりはほぼ一本道で、曲がるのは最後の一回だけ。Googleマップで経路を開く

  1. 南口に出る

    改札はひとつ。ホームから上がったら「南口」の表示だけを追う。エキア プレミエ和光の建物を抜ける形になる。北口に出てしまうと線路の反対側なので、いったん戻ったほうが早い。

  2. 駅前広場を右手へ

    ロータリーに出たら右回り。少し進むとパチンコ店が見えてくる。ここが見えていれば方向は合っている。

  3. 横断歩道を渡り、駅前通りに入る

    歩道を左に渡ると、南へまっすぐ伸びる駅前通り。ここから先はしばらく曲がらない。迷いようがない区間なので、歩幅を稼いでおくとあとが楽。

  4. 郵便局とセブンイレブンを通過

    歩き始めて五分ほど。ちょうど中間地点の目安になる。飲み物と手洗いはここで済ませておくのが無難で、この先は店が減る。

  5. 歩道橋のある大通りを渡る

    国道254号(川越街道)。歩道橋でも横断歩道でもいい。急いでいなければ歩道橋のほうが信号を待たずに済む。渡り切ると、左前方に学校の校舎と塀が見えてくる。

  6. 第二中学校の塀沿いにまっすぐ

    校門の前に市民文化センター方面を示す案内看板が立っている。この看板が出たら道は間違っていない。学校の敷地に沿って直進。

  7. 交差点で右折

    二つ目の案内看板が出る角。ここを右に折れたら残りは二、三分。住宅と公共施設が混ざる、静かな並びになる。

  8. 駐車場を回り込んで正面入口

    大きな建物が見えてくる。二百台分の駐車場を過ぎた先が正面。開演前は正面前の歩道が滞留するので、時間ぴったりだと入場に列ができる。

歩きたくない日は 南口から東武バス(西大和団地経由・司法研修所循環)に乗り、三つ目の「和光市役所入口」で降りると徒歩一分。荷物が多い日や、雨の日、開演が迫っている日はこちらが確実。

終演後の逃げ場 サンアゼリアのすぐ近くに複合施設「わぴあ」があり、そこに温浴施設「おふろの王様 和光店」が入っている。レストラン「王様の食卓」は風呂に入らなくても使える。公演の余韻を抱えたまま炭酸泉に沈むという選択肢が、歩いて数分のところにある。

出かける前に 駐車場は市の雨水調整池を兼ねた施設で、激しい雨のときは冠水することがある。車で向かう日は天気を見ておくこと。また大ホール・小ホールは改修工事が予定されているため、公演日の会場は公式サイトで確認を。